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2018-06-30

シーボルトの恋と紫陽花

 

今日で6月も終わり。

1年の半分が過ぎ、関東では梅雨も終わり、梅雨に似合う紫陽花の見頃も過ぎ去っていきます。

 

紫陽花で思い出すのがシーボルト。

シーボルトと言えば、江戸時代に長崎に来たお医者さんとして知られていますが、私としては、日本の植物を採集・研究してヨーロッパに持ち帰って広めた植物好きなオッチャンというイメージの方が強いです。

シーボルトさん

 

当時は鎖国していたので、オランダ人以外は日本に来ちゃいけなかったのですが、ドイツ人のシーボルトさんは、オランダ人だと言いはって入国。

通訳の人にオランダ語の発音がおかしいと怪しまれても、

「オランダの山岳地方出身やから訛ってんねん」

と苦しい言い逃れをしたとかしないとか。

オランダに山岳地方なんてないのに!

 

それはさておき、

診療のため、出島から長崎の町に出ることが唯一許されていたシーボルトさん、患者さんに恋をしちゃいます。

それが芸者のお滝さんという方だったのですが、熱愛の末、結婚するんですね。

(日本で植物だけじゃなくお嫁さんまでゲットするしっかり者)

 

そして、お滝さんの名前を取って、新種の紫陽花に“otaksa”(オタクサ=お滝さん)という学名を付けちゃうんです。

自分の名前を花につけてくれるなんて、何ともロマンチックで羨ましいです♪

バンドマンが歌のタイトルに彼女の名前をつけるのはナルシズムを感じますが、星の名前と花の名前をつけてくれるのは、愛を感じます。

 

植物学者の牧野富太郎先生は、

「美しい花に芸者の名前をつけるなんてけしからん!」

と言ってたという噂もありますが、芸者さん、いいじゃないですか。

それに紫陽花のように美しかったのかもしれませんしね。

それに、牧野富太郎先生もご自身の奥さんのお名前を植物につけてるし!

 

とにかく、お二人とも職権乱用ですね。

 

結局、その紫陽花には既に学名が付けられていたようで、“otaksa”は正式採用にはならなかったようですが、そんな経緯があったからかどうだか、

長崎市の花は「紫陽花」です。

 

 

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