toggle
2018-07-11

【花の映画】シャニダールの花

 

『パンク侍、斬られて候』という映画が公開されたのをきっかけに、石井岳龍監督の過去の作品を3本立て続けに観てみた。

 

シャニダールの花

蜜のあわれ

逆噴射家族

 

綾野剛と黒木華が出演している「シャニダールの花」は、女性の胸に美しい植物が芽吹き、花を咲かせるという不思議な現象を巡る研究者達の物語。

改名前の石井聰互監督といえば、「狂い咲きサンダーロード」というパンクな映画を作った人という印象だったので、こんな静けさのある映画も作ってたんだ?!とギャップに驚きました。

 

胸に咲く花から新薬を開発するため、女性たちを住まわせ、花を育成させる施設の名称が「シャニダール研究所」だったのですが、

私にとって、シャニダールといえば最古の献花の遺跡が発見された場所として馴染みがあります。

 

イラク北部のシャニダール洞窟で、ネアンデルタール人の骨が見つかっているのですが、

その埋葬されたとみられる遺体からは、ムスカリ、矢車菊、立葵など、8種類の植物の花粉や花弁が発見されているんです。

 

そこからは、5万年も前の原始人の時代から、亡くなった人を悼む気持ちを花で表すという習慣があったのではないかと考えることができます。

 

これらは献花されたのではなく、薬草として使われていたのではないかとか、動物が洞窟に植物の種などを貯蔵していただけでは、という説もありますし、

シャニダールではなく、イスラエルにある洞窟で発見された約1万2000年前の墓地での花や茎の遺跡が献花の最古の発掘だという説もあります。

 

真相は分かりませんが、

いずれにしても、

花には造形的な美しさの価値だけではなく、

人の気持ちを生き表す、儀式の品としての価値もあるということは、

人類が形成してきた文化の中では紛れも無い事実ではないでしょうか。

 

(映画の話がどこかへ行ってしまった・・・)

 

 

 

オートクチュール・フラワーブランド「装花TOKYO」

「装花TOKYO」は、店舗を持たないアトリエスタイルのオートクチュール・フラワーブランドです。命ある生花のみを使い、特別なシーンのフラワースタイリングをオーダーメイドでご提供しています。

オーダー内容

商品ディスプレイや撮影用プロップ、プロモーションイベントのフォトブース作りなど、特別なシーンにおいて、草花が持つ命のインパクトと視覚的魅力を活かした空間づくりをサポートしています。

オーダーメニュー 【定期装花/撮影のフラワースタイリング/イベント装花/お祝い花など】
作品ギャラリー
装花TOKYO フラワーデザイナー 杉山香林について
お問い合わせ・ご相談

instagram
http://instagram.com/karin_sugiyama

Facebookページ
http://facebook.com/sokatokyo

 

 

タグ: ,
関連記事