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2018-08-18

不快と快の揺らぎ

(↑盆踊りをやってると増えていく団扇)

 

今年は酷暑で、多くの方が例年にも増して暑さに参っていたと思いますが、私は例年にも増して寒さに参っておりました。

 

ザ・冷房病!!

 

自宅にいる時も、電車の中も、カフェで事務作業をしてる時も、この猛暑の中、ダウンジャケットを着ていたのは多分私くらいでしょう(笑)

 

エアコンが設置できない息子の部屋、しかもリビングのエアコンが届かないのでガンガンかけまくるので仕方ないのですが。

 

とにかく寒いのが苦手でやっと大好きな暑い夏が来たのに、また寒い思いをしなくちゃいけなくて、とても辛かったですねぇ。

 

 

思えば、その昔は「暖をとるのは火」、「涼をとるのは風」だったんじゃないですかね。

 

うちわで柔らかい風を送り、耳でも風鈴で風を感じていた。

それがやがて扇風機の風になり、

そのうち性能の良い霧ヶ峰エアコンで、均一に、常時、冷えて除湿した状態の空気しか味わえなくなってしまった。

 

今日は息子がいなかったので、エアコンを付けずに、窓を開けていたんです。

コーヒーを飲みながら、窓辺で遠いつくば山をボーッと眺めていたら、ジブリ映画みたいにふわーーっと風が吹いた。

そしたら、今まで麻痺していた細胞が蘇ったような感じがしましたね。

ああ、本来はこうやって生きてきたんだと。

全身の原始的な感覚が研ぎ澄まされるような感じが。

 

 

風を気持ちいいと思う。

そんな当たり前の感覚すら、閉めきった部屋でエアコンかけている生活を続けていると懐かしいと感じてしまうのは寂しいことですね。

 

 

何だか沖縄の音楽を聴きたくなったので、かけてみました。

風や、ジトッとした汗や、均一感のない揺らぎのような体感を沖縄の音楽は呼び起こしてくれる。

そう、人工的に涼しさを作ると、この不快と快を行き来する揺らぎというか、暑さの中で瞬間的に涼が訪れる不均一感というか、そういうまばらなモノがなくなってしまうのですよね。

そして、原始的な感覚が使われなくなって麻痺していくように感じてしまいます。

 

緑の多い地域に住んでいなくても、

私の体が自然によって生かされている感覚を持ちながら生活することができたらいいのになぁとふと思った日でした。

 

 

オートクチュール・フラワーブランド「装花TOKYO」

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