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2018-11-17

ムンク展 苦しみも不安も携えたまま生きる

 

上野でムンク展を見に行ったら涙溢れて、てーへんな事になった。

誰しも生きてる中で辛い出来事はある。

でも、デフォルトがフラットな人は、その出来事自体が苦しみの根源になるのだろうけど、

死への不安とか、愛されない嘆きとか、生きてることへの無価値感とか、

そんな重くるしい感覚が、はじめから日常に通底している人っていうのは、何の出来事も起きていなくても、ただ生き続けてる事がとてつもなく苦しい。

どんなに良いことが起きようとも、かりそめの楽しさでしかない。

ムンクもそういう人で、
暮らしの中でべったりと離れずにいるそういった闇のせいで、
平穏な日常ですら、耳を塞ぎたくなるほどの叫びが聞こえてしまっていたのかもしれない。

そんな中で観た「生命のダンス」は素晴らしかった。

真夏の夜に水辺に浮かぶ月明かりと踊る男と女たち。

黒、白、赤のドレスを着た女。

そこには、人生の全てが凝縮されているようで。

果てのない苦しみの中でも、

それでも無垢に生命は躍動し、めくるめくような恋に浸る

男は女を貪り、汗でまみれる。
絶望。
歓び。
夏の夜風。
愛の陶酔。

やまない不安。
そして死は必ず訪れる。

生も愛も哀しみも死も、余すところなく味わえる豊かさ。

「ああ、こびりついた悲痛さがありながらも、それでも人生は素晴らしいのだ。

死も不安も醜さも、全てそこにあるままで、この世は美しいのだ!」

この絵を観た時、
そんな風に生命の極みのようなものに気づかされて、涙が止まらなくなった。

音声ガイドで流れてたクリスティアン・シンディングの曲が良すぎたせいでもあったけど。。。

とにかく、そこまでの展示の流れやら、自分の心理状態やら環境や音楽の一期一会が重なって今だけ感じる事ができた感情。

思いがけない収穫でした。

 

 

 

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「装花TOKYO」は、店舗を持たないアトリエスタイルのオートクチュール・フラワーブランドです。命ある生花のみを使い、特別なシーンのフラワースタイリングをオーダーメイドでご提供しています。

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