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2017-10-04

私が好きなことの共通点

和のものだけにこだわるつもりはないものの・・・

盆踊り・お神輿・お囃子・生け花。

私が日頃好きだな〜と思っているものです。

「日本の伝統文化」といったくくりで趣味を選んだわけではないのですが、たまたまそうなってしまいました。

でも、そのようなくくりじゃなく、もっとこれらに共通する軸は、私の価値観の中にあります。

 

 

個性を活かして調和を味わう

私は、スポーツ競技をやることがほとんどないのですが、それは運動神経が悪いからというのが9.5割くらいあるものの、勝ったから嬉しい、負けたから悔しいという感情がほとんど湧かないからという理由があります。

そういった、すぐ残酷に結果として出てしまう光と影のコントラストよりも、個々の彩りをじんわりと味わうことの方が好きなようです。

上手い人だけ試合に出られるというよりは、色々な個性を活かして楽しんで、全体の調和を生むような、そんな面白みを味わっていたいのです。

 

例えば、盆踊りにしても、舞台で披露する踊りとは違って、観る人・演じる人という分断がなく全員で楽しむものですし、競技ダンスのように優劣を競い合うものでもありません。

生け花にしても、目に留まりやすい花、目立たない草はあったとしても、目立つ花だけが美しいとか優れているということではなく、それぞれの役割において輝いていて、それで全体の美しい調和を生んでいます。

 

そんな価値観が、それぞれの活動を魅力的に見せた理由なのだなと最近わかってきました。

 

 

呼吸が合った瞬間のトランス感

声と体の動きと繰り返されるリズムに乗ることで、集団の「気」や「息」がビッタリと一つになったと感じられるトランス感は、盆踊り・お神輿・お囃子に通ずるものだと思います。

(お囃子はまだビギナーなので実感できていませんが・・・)

その特別なトランス感を「仏様や神様と繋がった」と解釈する人は多かったのではないかと思っています。

 

生け花は集団活動ではないですが、言ってみれば、草花の気を感じ、呼吸を合わせることで、目の前に故郷の野山を出現させたり、魂を鎮めるような表現が可能になっているのかもしれません。

古来、神様を招くために花を生けたり、生け花が仏前に供えられる供花から発祥したことを考えると、やはり、別次元にトリップして神聖なものと繋がる感覚は似ている所があるのでしょう。

 

 

多様性に富んだそれぞれの個性を活かし合いたい

私の考える盆踊り・お神輿・お囃子・生け花の共通点は、

 

●勝ち負け、優劣がない

●個性を活かし調和を生む

●多様性を認め合う

●「気」の発露・交換・鎮静

●終わりがない(これで完璧なんてものはないという事と、続けていくことに意味があるという両面において)

●時代と共に変化していくことで維持を続けている

 

などです。

 

つまり、こういう事に面白みや感動を感じる価値観がもともとあったので、共通するそれらの要素をもつ盆踊り・お神輿・お囃子・生け花へと趣味が収斂していったのかもしれません。

 

凸凹のある多様性に富んだそれぞれの個性を活かし合い、補い合い、和を生むからこそ、

祭りは地域コミュニティづくりの一翼を担ってこれたでしょうし、

生けられた花は美しくなるのだろうし、

音楽はハーモニーになるのだと思います。

 

・・・しかしながら、どれもこれもまだ分からないことばかり。

年を重ねながら、その時その時で気づきを得ていきたいと思っています。

 

 

 

 

 

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