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2018-10-16

既視感の有無と違和感

人は何を美しいと感じるのかとか、
人を「いいな♪」ってときめかせている条件は何なのかとか、

そういったことを普段いろいろと考えてるのですが、

“既視感の有無”っていうのは1つのキーワードかなと思っています。

例えば、生け花や造園の7・5・3のバランスであったり、不等辺三角形の構成、黄金比の1:1.618の比率や、色彩学に基づいたテッパンの色合せっていうのは、普遍性のある美なので、

“伝統”
“安定”
“格式の高さ”

などを表現するには良いと思うのです。

ただ、シチュエーションによってはこの「既視感」がマイナスに働く場合もあるのかなと思います。

人は、目新しいものや、見慣れたモノの中に内在するちょっとした違和感などに対して脳が反応して、面白味や新鮮味にときめいたり、好感を持つケースもあるからです。

無意味に奇抜にすれば良いという訳ではないですが、

“新しいスタート”、
“革新”、
“解放”

といったものを表現する時は、既視感のあるものよりは、どこかに違和感を感じる要素を入れるといいのではないかなぁと思ったりしています。

アンバランスの中でパランスしているというか。

 

 

先日、兵庫県のこだわり自家製パンとフレッシュ野菜のカフェ、OSAMPO BASE様の開店お祝いを贈らせていただくことになりました。

パンパスグラス(白い穂の植物)に白いカゴの器を合わせようかなという所からスタート。

ただ、「既視感」で丸く収まってしまいそうな、この安定の組み合わせをどう仕上げようかなと思っていました。

エリアマネジメントの取り組みの一貫として団地にできた、地域のコミュニティスペースという存在でもあるOSAMPO BASEさん。

HPなどには、「お子様の幼稚園お迎えまでの時間」、「ちょっとしたご褒美モーニング」といったシチュエーション提案が書いてあったり、オープン記念に近隣でヨガやアクセサリー販売のイベントも行うとのことだったのです。

なんだかホッコリ&ワクワクします。

なので、そんなイメージから、日常の暮らしの中で、女心が「ルン♪」とか「ホッ♪」ってなるひと時をシンボリックに表せないかなぁ・・・と思っていたんですね。都会の街中にできるベーカリーカフェのイメージでなく。

そんな事を思って市場に行った朝、信州片桐花卉園の片桐さんがフェアでいらっしゃっていました。

実は、片桐さんの作る、薄紫で茎の表情が魅力的な「ラペイロージア」に憧れていたのですが、ここで初めて出会うことができました。

そして、「これだ〜♪」と即購入させていただいたのでした。

秋のベーカリーカフェのイメージに、ガーリーなテイストの違和感がニュアンスとして加わってくれたかなぁと思っています。

ありがとうございました。


OSAMPO BESEさんのインスタグラム https://www.instagram.com/machinone_hama2/

信州片桐花卉園さんのインスタグラム  http://instagram.com/katagiri_akihito

 

 

オートクチュール・フラワーブランド「装花TOKYO」

「装花TOKYO」は、店舗を持たないアトリエスタイルのオートクチュール・フラワーブランドです。命ある生花のみを使い、特別なシーンのフラワースタイリングをオーダーメイドでご提供しています。

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