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2018-11-16

花仕事を無料で請けてはいけない理由

インスタからご連絡いただいた方とミーティングしに行ったら、パーティーの装花をボランティアでやってくれないかという話でした。

ガクッ!(笑)

 

地方創生プロジェクトの一環で、MVの撮影編集、その中で踊る時の振り付けなど、みんなボランティアで協力してるそうなのです。

そして、前回開催したパーティーでは、他のフローリストの方が無料で受けたそうで、それで私にも話が来たようです。

先方としては、ライブ配信したり、各種メディアで宣伝になるからとの事なんです。

 

受けた方も、少しでも自分の実績作りたい、少しでも自分の宣伝したい、という気持ちじゃないでしょうか。

私だって、楽しそうだからボランティアで手伝うよ!とか無料でいいからやらせて欲しい!ってこと、たくさん想像できますし、今後モニター価格とかでやる事もあるかもしれません。

でもそれって自分から申し出るものだと思うんですよね。

 

でも、無料で受けちゃう人がいるから、無料で頼もうという人が減らないのですよね。

だから、私は今回お受けしませんでした。

 

受けたら何がよくないかっていうと、

●花は無料でできると思われると、花業界自体の価値を下げてしまう。花に従事してる他の人に申し訳ない。

●既に正規料金を払っていただいている他のお客様に申し訳ない

●がんばって働いてる自分に申し訳ない

・・・などです!!

 

みんなは無料でやってくれてるのにプライド高いなぁって思われたかもしれないですが、

でも、そういう問題じゃないんですよね。

 

パーティーの装花っていったら、小規模だって数万円は原価かかるものだし、早朝から仕入れ行ったり、見えないところで下処理に時間も労力もかかったり、デザインや技術も必要だったりするのですよね。

それだけじゃなく、そういうお花は生産者さんたちが丹精こめて、時間をかけて、いろいろ考えて、手をかけて育ててくださった作品でもあるわけです。

だから、世の中に、花に価値を感じてくれる人が少しでも増えるようにするためには、今回は頼まれたからって簡単に無料で引き受けちゃいけない気がしました。

 

予算ない中で何とかやっていかなくちゃいけないのは分かるのですがね。。。。

 

 

先方に私の考えをお伝えして、せっかくお声掛けいただいたのにすみませんと言うと、

人それぞれスタンスはあるので大丈夫ですよ!とのことでした。

 

悪く思わないでくださったのはありがかかったのですが、

何だか、これからもボランティアでやってくださる方とお互いに協力し合ってやっていきますので!という感じにしか受け取っていただけなくて、生業を無料でお願いすることが失礼なことだってことまで気づいてもらえなかったようでした。

そんな自分の不甲斐なさ・・・

 

ちょっとモヤモヤした出来事でしたが、

思えば、私の周りには「知り合いなんだから安くやってよ!」なんていう友人・知人は1人もいなくて、むしろ安くないかと心配してくれたりしながら、毎回オーダーしてくれて、行動で応援の気持ちを表してくれる方ばかり。

そういう方々に支えられて、育てていただいてるなぁと改めて有り難く思うきっかけにもなりました。

 

オートクチュール・フラワーブランド「装花TOKYO」

「装花TOKYO」は、店舗を持たないアトリエスタイルのオートクチュール・フラワーブランドです。命ある生花のみを使い、特別なシーンのフラワースタイリングをオーダーメイドでご提供しています。

オーダー内容

商品ディスプレイや撮影用プロップ、プロモーションイベントのフォトブース作りなど、特別なシーンにおいて、草花が持つ命のインパクトと視覚的魅力を活かした空間づくりをサポートしています。

オーダーメニュー 【定期装花/撮影のフラワースタイリング/イベント装花/お祝い花など】
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