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2016-12-01

パリ ポンヌフでのフラワーフォト

2016年11月後半、2ヶ月間の旅の最後は、パリで10日間過ごすことに。

パリでは美術館にたくさん行くこと以外に、一番やりたいことがありました。

それは、ルーブル美術館近くのポンヌフ橋でフラワーフォトを撮ること。

私の好きな映画、レオス・カラックス監督の「ポンヌフの恋人」という映画の舞台になった場所なのです。

この橋で暮らすホームレスの青年と、失明に追い込まれる画家の女性の痛々しい恋物語です。

そんなの愛でもなんでもない!、と共感は全くしないのですが、それでも、セーヌ川で夜中にボートを盗んで水上スキーをしたり、橋の上に打ち上がる花火のシーンなどの情熱の暴走がとてつもなく眩しく、惹かれるのです。

そのポンヌフ橋―フランス語でポンは橋という意味なので正確にはヌフ橋ですが―そこで自分の束ねたブーケの撮影をすることがやってみたいことの1つでした。

 

パリでは、ラ・ミュエットというブローニュの森まで歩いていける場所に、またAirbnbでアパートを借りていました。

 

そこから近くにある花屋を探して花材を購入。

日本の町の花屋さん的な雰囲気で、作り置きしてあるブーケなどは、とてもクラシックなというか、昭和的な雰囲気。
でも、バラなんかは花の1つ1つがとっても大きくて驚きました。

店員さんは近所のお母さんという感じの方で、

「自分で選びたいのでしばらく考えさせてもらえますか?」と何度言っても、

「これはどう?」

「これを合わせるといいんじゃない?!」

と話しかけてきます(笑)

 

私は選びながら現実からトリップして頭の中でイメージすることに没頭するのが楽しいのですが、話しかけられる度に夢から醒まされるような感じで困りました^^;

話ながら選べるようになれればいいのですがね。

 

さて、仕入れは、ポンヌフの恋人をイメージして激情と悲しみを表すような濃いピンク色のバラを中心に、パリの風景に馴染むようなアッシュ系の焦げ茶色の葉を加えました。

 

アパートでブーケを束ねて電車に乗ってポンヌフへ。

 

小雨が降っていて暗かったのですが、橋の上にブーケを置いてなんとか撮影することができました♪

 

そうしたら、通りがかりのおじさんが、写真撮ってあげるよ!と話しかけてきたんです。

おじさんのスマホで撮ろうとしたのですが、後から売りつけられても困るので、自分のスマホで撮ってもらいました(笑)

 

おじさん、思い出の写真をありがとう!

 

ただ観光地を巡るだけの旅行には興味がないけれど、
自分でやりたいイベントを達成する旅はとても楽しいです。

また機会を作ってフラワーフォトの旅に出たいと思います。

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