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2018-01-24

【花とアート】ブリューゲル展 狂騒のチューリップ

↑チラシをパシャリ。

 

積もった雪も随分溶けた今日、上野でブリューゲル展を観に行ってきました♪

 

ブリューゲルと言えば、息子兄弟も、孫も曾孫も、みんな絵描きになった画家一族ということで、誰が誰だか整理がつかないこともあり、知っていたのは、花の静物画で有名になって「花のブリューゲル」なんて呼ばれていた次男のヤン・ブリューゲル1世のことくらい。

(とはいえ、孫も曾孫も似たような花の静物画を描いていますが)

 

長男に比べて次男のヤン1世はとっても裕福だったと説明書きがありましたが、やっぱりチューリップの絵が高値で売れていたんでしょうか。

 

1600年代はヨーロッパにチューリップが広まって、たかが球根1個に家1軒買えるほどの値段がついていた、なんて事を以前本で読んだ事があります。

それまでヨーロッパには、小さく可憐な花が多かったようなのですが、大きくカラフルなチューリップの登場に衝撃を受けて、投機の対象になっていったそうですよ。

ハプスブルク家も新種のチューリップを探しだせ!と探検隊を派遣してたとか。

 

そんなチューリップ狂時代と重なることを考えると、ブリューゲルのチューリップの静物画も、貴族や裕福な方々が高値で購入していたのかもしれませんね。

そして、その絵を観る目にも、現代の私達がチューリップに受ける、「身近で家庭的な印象」ではなく、貴重で高貴な花に映っていたことでしょうね。

 

そんな背景を考えながら鑑賞すると、また一味違った味わいかもしれません。

 

ちなみに、描かれたチューリップの中に、斑入り(縞のような模様)のものがありますが、これはウィルスに侵されてこんな模様になっていたらしいのですが、当時は全然気づかなかったのだとか!

現在は健康な状態で斑入りのチューリップは普通にありますけどね♪

 

 

それから、今日知ったこととしては、西洋ではそれまで、「花」というモチーフは、いつかは枯れてしまう「儚さ」の象徴として扱われていたのだそうです。

へ〜

熱いチューリップ狂時代&ブリューゲルの花の静物画などを経て、そういった花に対する印象も明るく前向きなものに上書きされていったのかもしれませんね。

勉強になりました!

 

 

現在は期間限定で写真撮影もOKのようですよ。
なのに、また私はスマホの充電が切れて撮影できませんでした・・・とほほ、、、

 

↓なので代わりに以前ルーブル美術館で撮った曾孫世代のアブラハム・ブリューゲルの作品(今回の展示にはありません〜)

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